キャリアカウンセラーの山口です。
キャリアカウンセラーの山口です。
先日、同年代の友達たちとおしゃべりをした時の事です。
「今思うと、20代の頃って時間に余裕があったよね…。今はとにかく忙しい。いつまでこうして慌ただしい生活が続くんだろう…」
「自分の時間、趣味の時間なんて取れないよね」
友人たちの言葉を聞いて、プライベートであるのにも関わらず私のキャリアカウンセラー魂に火が付きそうでした。今より若かった時代が懐かいし、なんとなく未来に希望が持てない…もしかしたらこのコラムを読んでいる方々も、そんな風に感じることがあるかもしれません。
そんなあなたに、希望を持ってもらうためにこのコラムを書こうと思います。40代、50代の私たちこそ、これからますます自分の人生やキャリアを充実させていけると心から信じているからです。
~アラフォー・アラフィフが「自分の時間が持てない」と感じた時に行ってほしい5つのこと~
1. 忙しい時期がいつまでかを具体的に考えてみよう
今、あなたが一番エネルギーを使っているのは何でしょうか?抱えている仕事のプロジェクトでしょうか?それとも、子育てでしょうか?親の介護かもしれませんね。
自分が何かに大きなエネルギーを注いでいるときは、他の事できなくても一定仕方ないと割り切ることも大切です。その代わり、いつからやりたい事ができるようになるか時間的な目安を把握しておきましょう。きっと、将来に希望が持てるようになります。
2. 自分の時間を満喫できるようになるために必要な事を考えてみよう
自分の時間を持つために必要なことは、時間だけではありません。
子どもが〇〇できるようになったら…、昇進して仕事の裁量が増えたら…、配偶者が家事をもっとできるようになったら…などの条件も必要です。
条件がはっきりしたら、今何をしたらその状態に近づけるか考えてみましょう。
3.他人と比較するのをやめよう
SNSを見て、自分の生活をつまらないものだと決めつけていませんか?もし心当たりがあるならば、今日から1週間アクセスするのをやめてみましょう。
SNSは人生の見栄えのいい部分をシェアするものです。SNSのキラキラした情報に惑わされて他人を羨んだり、自分と比べて落ち込んだりするのではなく、自分は何をしていたら充実感を感じるのかを考えてみましょう。
4. 積極的に手放そう
あれもこれも自分がやらなければならないと抱え込んでいませんか?
抱え込んでパンクする前に、一度自分の生活や仕事を見直してみましょう。例えば仕事なら、部下に任せてみるとか、多少完成度を下げても支障のないものについては手放してみましょう。
また、家庭内においては家事代行サービスを使ったり、食材の宅配サービスを使ったり、家族に掃除を任せたり…。積極的に自分の仕事を手放していきましょう。
手放すことを責任放棄、丸投げ、と感じてしまう際は「それが任せた相手の成長につながっているか」という点で考えてみると良いでしょう。例えば、部下に仕事を任せること、家族に家事を任せることがその人の成長になるのであれば、あなたが手放す事がwin-winになるわけです。
5. 健康な体を維持しよう
自分らしいキャリア、充実した自分の時間を持つために実は一番大切なことが健康です。
せっかくやりたい事を見つけて、自分の時間が取れても心身が健康ではなかったら楽しむことができません。
特に女性は、プレ更年期の時期からホルモンバランスの影響で体調が揺らぎがちになります。忙しくてなかなか運動の時間が取れないという方もいらっしゃることでしょう。その場合、健康的な食生活を意識してみてはいかがでしょうか?油分を控える、タンパク質を意識して摂取する、よく噛んで食べる…など、小さなことの積み重ねが大切です。
最後にもう一つ。
みなさんは「ライフキャリアレインボー」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、1950年代にアメリカの教育学者ドナルド・E・スーパー博士が提唱したキャリア理論の中で提唱した概念で、人間にはそれぞれの人生のステージの中で、「子ども」「学生」「余暇を楽しむ人」「市民」「職業人」「配偶者(生活を共にするパートナー)」「親」「家庭人」の7つの役割があり、それらを使い分けていると説明したものです。
人には様々な役割があり、過去の役割と今の役割、そして未来の役割は違います。
当然、役割が増える30代後半~50代は忙しいものですが。それもいつか必ず変化して行きます。一つ一つの役割を色として考えたら、まるで虹のように役割が重なり、そして年齢と共に変化して行くため「ライフキャリアレインボー」と名付けられたのでしょう。
私たちが忙しく動いている日々も、俯瞰で見たら美しい虹のように輝いています。
広い視野で自分のキャリアを見つめ、未来に希望をもって生きていきたいですね。
山口奈生(やまぐち・なお)
1982年岩手生まれ。
学校卒業後、損害保険会社にて営業や社員教育部門を経験したのち、配偶者の留学に伴い米国へ。
帰国後2014年に国家資格キャリアカウンセラーを取得し人材紹介会社転職。
これまで大学生から社会人まで広くキャリアカウンセリングを対応
2017年に配偶者の転勤により再度、米国に引っ越した後に、人材系ベンチャー企業にて新規事業立ち上げを経て、翌年2020年7月ワタシル合同会社を設立。
*ワタシル大学Instagram:https://www.instagram.com/watashiru_college/
*ワタシル大学Twitter:https://twitter.com/watashiru_cl
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